水槽が混雑してきたら。。。
稚魚が成長し若魚になった頃から、水槽内の混雑が始まります。そうしたらオークションに出す準備を始めましょう。大体、孵化後
半年~1年間位を目安に出品を行います。
オークションに出品
オークションには、代表的なものにヤフーオークションがありますが、やはり高値が付き、落札されやすくするためにメジャーなところがいいでしょう。
- とにかく出品魚が美しくきれいな写真を撮ること。参考として親魚の写真も載せること。
入札する方は、出品者からの文章情報とこの写真だけから判断するしかないのです。この写真が如何にきれいに写されたものかは、出品者が如何にその出品魚を大切に育てたか、その愛情の大きさまでも判断されてしまうことでしょう。また、まだ色彩がはっきり出ていない若魚の場合は、成魚になったとき、どのような色彩になるかということを推測していただくために、親魚の写真は是非載せておきたいところです。
出品魚写真例
親魚写真例
出品魚と親魚とはっきり分かる説明を記載して、きれいな写真を貼り付けましょう。
- いつ産まれ、どのように成育し、何を餌にしたかなど、出来るだけ詳しい情報を伝えます。
入札者は、出品されている個体をもし落札したら、病気にかからないか、どのように育てたら元気に成長するかなど思いを巡らせながら入札するでしょう。そのとき、そのような詳しい情報は、入札者にとってより具体的な予測を立てやすくなり、入札される確立があがります。
管理人が記載した情報としては、両親の品種、出品魚の大きさ(推定cm)、同腹の仔の中で成長が早かったか遅かったか、出品者としての色彩の感想、病気・キズなしの確認、成育条件(飼育温度、餌、PH、水換え頻度など)
入札者は、これらの情報と写真の目の大きさなどを判断して、その出品魚が将来、すばらしい色彩を放ちながら大きく成長して、お買い得となるのか判断します。
質問がきたら、できるだけ丁寧に回答します。このやりとりで、出品者がどのような考えで出品しているのか判断されます。落札後の落札者との連絡やりとりでも細かな情報や決済、発送のやりとりを丁寧に行いましょう。成育した若魚を全て販売するのに複数回の出品を行います。入札者は、前回の出品のこのやりとりを参考にしています。
梱包と発送
落札され、決済、発送納入日が決定したら、個体の梱包、発送の段階になります。熱帯魚生体の梱包、発送は素人には難しいと思われがちですが、基本を守れば以外と簡単です。
ただし、落札者との信頼を維持するためにも、細心の注意をもって行います。
- 用意する梱包道具
専用ビニール袋と輪ゴム(フィッシュバッグ)、発泡スチロール箱、アウトドア用酸素ボンベ、新聞紙などの緩衝材、酸素錠、カイロ(冬のみ)保冷剤(夏のみ)
そのほか、親魚の写真をプリントアウトしたもの、お礼の手紙など。
これらの道具は、チャームなどのネットショッピングでも購入できます。
- 梱包の手順
フィッシュバッグは必ず専用のものを使用します。底面に丸みを持たせ、ビニールの強度が高いことが必須だからです。出品時の魚の大きさが11-13cm位の場合は大きさはL位を使用します。発泡スチロール箱L型で4~5匹、M型で2匹位を梱包することができます。
フィッシュバッグに入れる酸素ですが、アウトドア用の酸素ボンベで十分です。管理人は写真のように酸素ボンベの噴出し口にプラスチック製スポイトを切ったチューブを取り付け、これで酸素を封入しました。夏場など酸素不足の心配がある場合は気休めかもしれませんが、写真のような酸素の発泡錠を入れました。しかし、ビニールが破裂してしまう恐れもあるため、1錠で十分だと思います。
このように、細心の注意を払ってフィッシュバッグに入れた生体を発泡スチロール箱に入れます。特に輪ゴムでのフィッシュバックの封印は輸送中に水の漏れがないよう厳重に行います。箱の中でしっかり固定されるように緩衝材を隙間にしっかり詰めます。輪ゴムが緩んでも最悪水が全て漏れないように、輪ゴムの封印部分は全て箱の上側を向いておくようにします。
落札者へのお礼の気持ちを込めて、お手紙や親魚の写真なども入れておきます。
通常発送は、土曜発送→日曜午前中着と指定して送ることになると思います。熱帯魚というイメージから冬季の寒さが心配と思われがちですが、たった1日の寒さで死ぬことはまずありません。最も注意すべき季節は夏季の暑さの方です。
使用する運送業者では、管理人はサービスの良さでやはりヤマトを使用しました。このようなディスカスのオークションでは、近くに専門店がない地域など地方からの落札が予想以上に多いです。そのようなときに、翌日の少なくとも午後までに北海道から九州まで到着する宅急便の各種サービスはコストはかかりますが非常に便利です。
伝票には『熱帯魚』とはっきり書き、天地無用、壊れものシールをしっかり貼ります。基本的に生体の熱帯魚を取り扱ってくれることになってはいませんが、事故(死着)があっても責任を問わないことを伝えれば、受けてもらえます。また、伝票にはっきり書くことで、可能な限りの注意も払ってもらえます。