初心者のためのディスカス繁殖講座

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神秘的なディスカスの子育てを体験しませんか。
飼育設備

水槽

 

ここでは、専用の部屋を設ける等のマニアの設備ではなく、リビングの一角でできるだけシンプルですっきりした最低限必要な設備について述べます。

水槽は必ず2つ以上必要です。
90cmと60cmの水槽があれば十分です。
リビングで場所を取らないよう2段にします。上は90cmの水槽、下は60cmの水槽がよいと思います。
管理人は、ヤフオクで大工さんがオーダー販売していた木製の水槽台を購入しました。
木製の方が丈夫で温かみがあって、フローリングのリビングにしっくりきます。
写真では、ろ過器などの器具をそのまま写していますが、よりすっきり見せるためには、カーテンなどで1段目の一部を隠しても良いでしょう。

水槽台で注意すべきことは、

 ・水槽とぴったり同じ幅(写真では90cm)と奥行きにすること。
  こうすればリビングで出来る限り場所をとりません。

 ・下の水槽の作業をしやすくするために1段目の高さを十分に取ること。
  写真の水槽台の1段目の高さ(開口高)は59cmあります。

リビングの壁にぴったりスマートに水槽が落ち着きます。

これらの飼育設備は、ネットショッピングのcharmやオークションで購入してもよいでしょう。


ろ過器

リビングの水槽のろ過器で最も重要なこと、それは、ほとんど音のしない静かなことです。

上部ろ過器は、値段も手ごろでろ過能力も高く手入れも簡単ですが、モーターが水中にないため、静粛性に満足できませんでした。
静粛性の高いろ過器は、外部ろ過器と水中ポンプを使用したろ過器になります。

  • 外部ろ過器

    ディスカス飼育では、そのろ過能力からあまりすすめられていませんが、その静粛性と水槽内がすっきりするメリットがあります。注意する点として、稚魚を吸い込んでしまう恐れがあるので、ろ過能力のアップも含めて、吸入口にスポンジを取り付ける必要があります。
    ディスカスの繁殖ではろ過器内のフィルターが汚れやすく清掃の頻度が多いのですが、清掃時のろ過器を開ける回数が多くなるため、水漏れ事故の頻度が高くなる傾向があるようです。水漏れは致命的な事故であり、十分な注意が必要です。
  • 水中ポンプと小型水槽、粒状化底床用濾材を用いたろ過(タンクインタンク方式)

    管理人が現在、最もおすすめするろ過方法です。水槽の中に小さな水槽をもうひとつ入れ、水中ポンプで小さなタンク内の底面ろ過をします。ある程度の水草も楽しめながら、底に溜まるディスカスの糞もきれいに掃除できます。粒状化底床用濾材は、ヒロセペットが販売しているブルカミアなどがありますが、どのメーカーでも問題ないと思います。これらのろ材には水換え不要との使用法を案内しているものもありますが、水槽のゴミ、汚れを取り除くためにやはり一週間に一回は水換えを行います。

    この方法は、ろ過能力が非常に高く、pHを一定にする能力があり、また、水中ポンプを利用しているため静粛性もよいです。
    ひとつ注意することは、稚魚が産まれるとこの土の隙間に落ちてしまうことが多く、孵化したあとは袋状の布で被うか、稚魚が小さいときだけスポンジフィルターなどに変更する必要があります。
    この小型水槽の中に水草を植えることもできます。
  • スポンジフィルター

    ディスカス飼育における定番のフィルターです。繁殖時に稚魚を吸い込むのを防ぐことができ、換水量が多ければ最も最適なフィルターと言えます。一つは必ず持っておきたいフィルターです。

ーその他

幼魚の育成時や病気のときなどに高温にする必要があるため、ヒーターはその水槽の容量に合ったワット数のものを準備したほうがよいでしょう。
そのほか、照明、産卵搭、空気ポンプなど、飼育書を参考に一通り揃えます。

推奨する飼育温度やその他の条件などは、様々な飼育本や専門書での記載があり、諸説懇々です。ここでは記載しませんが、機会がありましたら、ブログの中でお話したいと思います