初心者のためのディスカス繁殖講座

休日のわずかな世話だけで、ディスカスの飼育と繁殖成功を目指すサイトです。

神秘的なディスカスの子育てを体験しませんか。
餌について

ディスカスの餌としては、ディスカスハンバーグ、冷凍赤虫、ブラインシュリンプ、乾燥配合飼料などが有名ですが、管理人のおすすめとしては、ディスカスハンバーグを基本に、この4つの餌を使い分けることをおすすめします。

  • 親魚のペア産卵前、仔離れ後
    十分な栄養を与えるために、ディスカスハンバーグを一日2回位(出勤前の朝と帰宅後の夕)に10分位で食べきる量を与えます。おやつ感覚で冷凍赤虫も与えますが、ハンバーグの摂取量が落ちる恐れがあるため、3日に一回だけなど基本の餌にはしないようにします。
  • 産卵後、孵化後
    水の汚れを最小限にするために、2回のハンバーグの量をかなり少なくします。1匹2粒計4粒位のおやつ程度。
    この時期には与えないという飼育方法もあるようですが、空腹によるストレスがたまるのを防ぐため、ほんのわずかは与えます。
  • 稚魚の体着終了後
    稚魚用の冷凍ブラインシュリンプから通常のブラインシュリンプを与えます。親魚との混泳後は、早くディスカスハンバーグに慣れさせます。
  • ペア以外の成魚
    水の汚れを防ぐため、また、色揚げのために配合飼料を摂食させます。

ディスカスハンバーグ

最初は市販されているディスカスハンバーグを使用することから始めましょう。餌をあげるときの注意点として、冷凍で凍っているときに包丁などで、1-2mm角ほどの小さな粒に切ってから与えます。この大きさですと、水槽に入れてすぐに溶けるために凍ったまま入れてかまいません。また、餌やリのたびに包丁で切ることは面倒なので、一袋分を全て切ってジプロックなどの袋に入れて冷凍保存しておきます。
稚魚の成長期には、大変な量のディスカスハンバーグが必要になります。このときは、精肉店で牛ハツのブロックを購入して自作します。この自作法は専門書やネットでたくさん説明されています。
管理人はいくつかの飼育本に記載されいる方法を参考としました。
自作したハンバーグもジプロックなどの厚手のビニール袋に、麺棒などを使って薄い板状にしてから冷凍し、固まったあと一袋分を細かく1-2mm角に切って再び冷凍保存を行います。


繁殖時の餌

繁殖時の稚魚~若魚の成長時の餌の量はすさまじいもので、やってもやっても食べ続けます。しかし、このときに如何にたくさん餌をあげることができるかが、その後の成育スピードにかかわってきますので、非常に重要です。

  • 基本的にディスカスハンバーグを出来るだけ多く給餌することで、成長スピードを促します。
    出勤前の朝、帰宅後の夕方、そのあと就寝前まで2時間置きに10分位で食べつくす量を与えます。休日で自宅にいるときは、2時間おきくらいに少しずつ与え続けます。
    この時期は、かなり早いスピードで水が汚れますので、頻繁に水換えを行います。繁殖時だけは、最低でも2日に一回は水換えを行います。
  • 最も食欲旺盛なこの時期に4つの餌全てに慣れさせておきます。ハンバーグ以外はおやつ程度に与えるようにします。

乾燥配合飼料

乾燥配合飼料は、簡易で栄養価も高く、もしディスカスたちが食べてくれるのなら、こんなにラクな餌はありません。しかし、生餌と比べて食いが悪いため、これだけで大きく成長することは難しいと思われます。
管理人が出合った中で最も良いと思ったのは、写真の配合飼料です。ラベルにある写真のグリーンディスカスの色彩が理想のものであり、試してみたところ餌付きに成功しました。発色剤も配合されているようで、写真まではいきませんがレッドスポットもより鮮明になりました。
ここで、配合飼料の餌付きのコツをお教えします。
ディスカスハンバーグを旺盛に食べている稚魚~若魚のときに、ディスカスハンバーグと一緒に僅かに与えます。最初の頃は全く食べてくれない、口に含んでも吐き出ししまう行動をします。結局食べてくれなくて水槽の汚れになりますので、ほんの僅か与えるだけです。1~2週間続けると、与えたディスカスハンバーグを全て食べ尽くした後に残った配合飼料を何度も口に含んでは吐き出す行動を取りながら、気が付くと配合飼料も無くなっていることに気づきます。このときハンバーグを与えず、配合飼料のみを与えることにより、段々と配合飼料の餌付きに成功します。
一度、配合飼料の餌付きに成功しますと、その個体はずっとその餌を覚えています。若魚のときは、より早く大きく成魚に成長させるために、配合飼料の餌付けに成功してもハンバーグに戻した方が良いでしょう。しかし、この若魚のときに配合飼料の餌付けをしておきますと、成魚になったあと餌を配合飼料にすることができるため、その後の飼育がとてもラクになります。