初心者のためのディスカス繁殖講座

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神秘的なディスカスの子育てを体験しませんか。
仔の育成

親との混泳による育成

稚魚の大きさが100円硬貨位になったら、親魚を稚魚の水槽に戻します。その理由は、ペアだけを別の水槽に入れておくと、再び産卵・孵化してしまい、次の稚魚育成との間隔が短すぎるのを防ぐためと、親魚に与えたハンバーグの残りを稚魚もつまむことで、段々とハンバーグに慣れさせるためです。
稚魚を早い段階からハンバーグに慣れさせることは、今後の稚魚育成のスピードを決める上で重要です。このような方法で、最初食べていなくても早いうちから親と一緒にハンバーグを摘むことを覚えさせることが大切です。


稚魚がハンバーグを食べるようになると、成長のスピードは著しく早くなり、いくら餌をあげても食べ続けるようになります。
水の汚れも急激に早くなり、この時期だけは1週間に一度の水換えでは足りません。最低でも2回以上行います。
餌やりと水換えが最も忙しくなる時期です。しかし、この時期にどれだけこの作業を頻繁に行ったかで、その後の稚魚たちの発育度合いが大きく決まります。数ヶ月の辛抱ですので、精一杯面倒を見て上げましょう。

この頃よく見られる現象として、一匹が驚くと全部の稚魚が同時にパニックなる現象が置きます。パニックを起こして水槽の隙間から外に飛び出さないように、隙間をタオルなどで全て囲います。


この稚魚は生後約4ヶ月目のものです。大きさは500円玉よりもう少し大きい位。赤目やグリーンと赤の鰭の模様が少しずつ出てきています。


若魚の育成


稚魚が順調に育ち、生後5ヶ月目頃から、90cm水槽の中が大変な混雑になってきます。また、若魚の習性で、一匹がパニックを起こすと連鎖して全部がパニックになり、水槽中が洗濯機状態になったりします。フタの隙間から水こぼれが頻発しますので、タオル等でしっかり防ぎましょう。
また、この頃から過密状態で、酸素の不足が発生するため、強くエアレーションを行います。また、あまりに混雑がひどい場合は、この頃からオークションへの出品を考えましょう。

成魚への成長


人間の兄弟と同じように(笑)、同じ腹からでも様々な色彩を持つ個体に成長していきます。上記の2つの写真の個体は兄弟ですが、ここまで色彩に違いが現れることもあるようです。このような色彩に特徴があり成長の早い個体は、のちにオークションで高額が付く可能性がありますので、成魚の大きさになるまで大切に育てます。また次の親魚候補としてストックします。

最も数の多い色彩の個体は水槽がいっぱいになる前の若魚の大きさのときに、オークションで複数販売を行います。色彩が似ている複数魚を探している方は結構いるようで、値頃感もあり以外と早く落札されます。